落ち着く感じに3
ところが、雨水を貯めて間に合せていた基礎コンクリート工事の水が全然足りなくなり、やむなく下のロッジからポンプで水道を引くことになってしまったそのために二八万円の出費を余儀なくされたのである。
家どころかソファー ベッドまですべて手作りにするにはこんな苦労もあった。
奥さんを少しおどかせば退職金をくれると思ったけれど、それじゃ、面白くない、そこで等々力さんは、道路工事の土方へ出ることにしたその時はこんな恥かしい思いもした。
「ボクは旗ふり係をさせられていたもんだから、ちょうど止めた車の一台目に教え子が乗ってましてね、まじまじと見られて、先生、なんしてんだ、といわれましてね」工事は、三月に退職してからひと月ちょっと五月の初旬から始めた。
下の国道からスキー場の中腹まで材料を運びあげるのは大変なので、道のない斜面でも走るジープを買った。
昭和三八年型の中古だが、そのため予定外に一〇万円を使った。