がんを治すという「サメ軟骨」には要注意
薬事法で効能をうたってはいけない商品なのに、本やインターネットのホームページで、「がんが治る」などと宣伝する「バイブル商法」が問題となっています。
最近、厚労省が出版社に改善指導をおこなっています。
キノコ類と並んでサメ軟骨が代表的な問題商品です。
サメ軟骨エキスは、1990年代の初めから、がんを治すことをうたって売り出された、新しい商品です。
最近では、法の規制を逃れるように、エキス中に多く含まれるコンドロイチンによる関節症の痛み緩和を表向きの効能としているものもあります。
薬の原材料となる物質を探す研究は、陸上の生物から海洋生物へと広がりました。
その中で、サメ軟骨から抗がん作用を持つ物質が見つかり、アメリカで臨床試験まで進みました。
ただし、その作用は弱く、肺がんでの治験は続いていますが、腎がんについては生存期間延長が認められず、2003年12月に開発中止になっています。
それ以外のがんについては、臨床治験をする段階までも、開発は進みませんでした。
サプリメントとして発売されているエキス類は、食品であるため、抗がん作用を持つ物質をどれだけ含んでいるかを明らかにしていません。
サメにはがんが無い、4億年前から生きている「生命力」など、神秘性をうたったイメージを前面に出して売っています。
販売会社が関係する研究会のホームページをみると「血管新生」抑制の医学情報がいっぱいです。
科学的装いを凝らしていますが、正確な記述は基礎医学情報に関してのみで、サメ軟骨に関係する部分は憶測でしかありません。
サメ軟骨を人間の患者につかって試験した情報は掲載されていません。
これまた、使用者の体験談が紹介されているだけです。
関節の痛みにコンドロイチンを摂取するためには、サメ軟骨エキスよりも、もっと安くて品質が信頼できる大衆薬を利用すべきです。
このような、高価で怪しい商品に手を出すのは止めるべきでしょう。
ここでもがん患者の不安につけ込んだ、あやしい商売が目立ちます。
ところで、モリンガというサプリメントが最近の一押しです。